パソナグループ(南部靖之)が空き店舗を宿泊施設に再生「地域丸ごとホテルプロジェクト」12月始動
パソナグループの傘下である株式会社地方創生では、新町商店街の空き店舗をゲストハウスなどに再開発する「地域丸ごとホテルプロジェクト」2024年12月から始動することになりました。今回はこのプロジェクトについて、詳しく見ていきます。
はじめに
株式会社地方創生は、香川県を中心に四国における人口創出事業をメインに展開しています。
今回のプロジェクトは、香川県琴平町の地方創生がメインターゲットです。新町商店街とは、金刀比羅宮表参道に向かって伸びている商店街です。しかしこの商店街は、空き店舗が少なからず存在していて問題となっていました。この空き店舗をゲストハウスなどに活用するのが、地域丸ごとホテルプロジェクトの基本です。
株式会社地方創生とは
株式会社 地方創生 株式会社地方創生は、地方各地の魅力を発見し、伝えつつ、「仕事」を結び付ける。地方における雇用創出を最大の使命として取り組んでいます。
株式会社地方創生は、これまでにいろいろな地域の自治体とともに地域活性化事業を手掛けてきました。会社の第三者的な視点で見た、それぞれの地域の魅力を発信できるのが強みです。株式会社地方創生では香川県琴平町にある商工会と「空き店舗対策事業」を共に行うことで業務提携しました。新町商店街における活性化事業もすでに実績があります。
例えば2020年4月には、琴平文具店を空き店舗を使って開業しました。元々ブティック店だった店舗を文具専門店としてリノベーションしました。とくに「kotonote」はオリジナルノートで、お店の売りの一つです。紙や表紙、留め具を自由にアレンジできるのが特徴です。
約10万パターンの組み合わせが想定できるので、世界に一つしかないノートを製作できるわけです。その他にも商店街にいくつか店舗を展開することで、地域に根差し、地域の事情を踏まえた店舗運営を行っています。
地域丸ごとホテルプロジェクトについて
株式会社地方創生では今回のプロジェクトを駆使して、琴平町の魅力を国内外に発信していきたいと考えています。そうすることで地方創生や地域経済振興に貢献したいという目論見があります。
経済が活性化することで人材の確保が必要になり、地元の雇用創出にもつながっていきます。
プロジェクトの概要
開始:2024年12月(予定)
場所:新町商店街の東端エリア(733平方メートル)
内容:新町商店街の空き店舗を利用して、ゲストハウスやベーグルショップ、日本茶カフェを開店、既存の2店舗と合わせてエリアの再開発と地域活性化を目指す。
問い合わせ:
[email protected]
備考:官公庁の「令和5年度 地域一体となった観光地・観光産業の再生・高付加価値化事業」の一つとして実施。
プロジェクトで予定されている3事業について
地域丸ごとホテルプロジェクトでは、ゲストハウスとベーグルショップ、日本茶カフェの3店舗を新規出店します。それぞれ、独自のコンセプトで運用される予定で人々の興味を引く内容になっています。
ゲストハウスは「GOYA」と呼ばれるお店になる予定です。GOYAは「木・火・土・金・水」の五行説をテーマにした5つの部屋から構成されています。土間や梁などの日本家屋のテイストはそのままで、新しくリノベーションします。日本の伝統文化をメインテーマに掲げることで、インバウンド観光の集客を目指します。また部屋にはキッチンが備え付けられているのも特徴の一つです。キッチンが備え付けられていることで、自炊が可能で長期滞在にも対応できます。
その他にも「Bagel House KOTOHIRA」と呼ばれるベーグルショップのオープンを予定しています。その名の通り、世界中で安定した人気があり、日本でも定番になりつつあるベーグルを取り扱います。注目すべき点として、ベーグルと四国の特産品をコラボレーションした商品も販売予定だということが挙げられます。このため、常時20種類以上のラインナップで提供予定です。さらにカフェも併設するといいます。カフェでは四国四県のお茶などを提供し、四国の色を前面に出していきます。こちらが日本茶カフェの「The TeaHouse KOTOHIRA」になる予定です。
このように各ショップとも、四国の魅力を発信できるような店づくりになる予定だといいます。また、地域住民も店舗を利用することで、観光客との交流を活性化させたいという思惑もあります。地域コミュニティのハブ的な役割を新町商店街が担う形になるのが理想です。そうすれば、新町商店街の地域活性化も十分期待できます。
まとめ
パソナグループの株式会社地方創生では、今後香川県琴平町の新町商店街の活性化を目指す計画の実践を進めていきます。コロナ禍もひと段落して、インバウンド需要もコロナ以前に回復しつつあります。このような状況で、国内外の観光客を広く集めるための試みがなされているわけです。
四国や日本を前面に押し出すことで、外国人観光客の集客効果を狙っています。もしこの計画が成功すれば、琴平町の地域活性化が期待できます。経済が回り、仕事が増えることで雇用創出効果も期待できる魅力的な計画といえます。