明治の乳酸菌「OLL2712株」が糖尿病予備群のHbA1cを改善!
明治が保有する乳酸菌「OLL2712株」を含む発酵乳が、糖尿病予備群の血糖コントロールを改善しHbA1cを下げる効果があることを、2件のヒト対象研究で確認。長期摂取による血糖コントロール改善と2型糖尿病の発症リスク低減の可能性を示唆。
明治の乳酸菌「OLL2712株」が糖尿病予備群のHbA1cを改善!
明治株式会社は、同社が保有する乳酸菌「Lactiplantibacillus plantarum OLL2712株」(以下、OLL2712株)を含む発酵乳が、糖尿病予備群の成人の血糖コントロールを改善しHbA1cを下げる効果を確認したと発表しました。この成果は、2件のヒト対象研究(ランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験)で得られたものです。
研究では、糖尿病予備群の成人が12週間、OLL2712株を含む発酵乳を摂取した結果、摂取前や同乳酸菌を含まない発酵乳を摂取した場合と比べて、HbA1cが有意に低下することが確認されました。この効果は、2件の研究で同様の結果が得られ、再現性が確認されました。
OLL2712株がHbA1cを下げるメカニズムとして、腸管免疫系に働きかけて、抗炎症性物質であるインターロイキン10(IL-10)の産生を誘導することで、腸や脂肪組織の慢性炎症を抑制することが考えられています。これにより、インスリン抵抗性が改善され、糖代謝の悪化を防ぎ、日々の血糖コントロールが良好になると考えられています。
研究チームは、OLL2712株の摂取が、メタボリックドミノの根本原因であるインスリン抵抗性を改善する可能性を示唆しています。メタボリックドミノとは、生活習慣から肥満、高血圧、耐糖能障害、脂質異常症などが連鎖的に起こり、危険な病気へと発展することを示す概念です。
明治は、この研究成果を活かし、OLL2712株を含む発酵乳を幅広く提供することで、慢性炎症の抑制と2型糖尿病の発症リスクの低減を目指し、消費者のQOL向上と社会課題の解決に貢献したいと考えています。
明治の乳酸菌「OLL2712株」が糖尿病予備群のHbA1cを改善するという研究結果には、大きな期待を感じます。HbA1cは、過去1~2か月間の平均血糖値を反映する指標であり、その改善は、糖尿病の発症予防に繋がる重要な要素です。
研究では、OLL2712株を含む発酵乳が、腸内環境を整え、慢性炎症を抑制することで、血糖コントロールを改善する効果が示されました。特に、メタボリックドミノの根本原因であるインスリン抵抗性の改善に効果が期待される点は注目すべきです。
この研究結果は、糖尿病予備群だけでなく、健康的な生活を送りたいと考えている多くの人にとって朗報と言えるでしょう。今後、OLL2712株を含む発酵乳が、より身近な存在となり、健康的な食生活の選択肢の一つとして普及していくことを期待しています。