「90秒チャレンジ」で霊を呼ぶホラー映画『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』FOD独占配信!
SNSで話題の「90秒憑依チャレンジ」に夢中になった女子高生が、思わぬ恐怖に襲われる姿を描いたオーストラリア産ホラー映画『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』。2023年サンダンス映画祭で話題となり、全世界でヒットした本作が、FODにて独占見放題配信される。
「90秒チャレンジ」で霊を呼ぶホラー映画『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』FOD独占配信開始!
フジテレビが運営する動画配信サービスFODにて、2023年サンダンス映画祭で話題を呼んだオーストラリア産ホラー映画『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』が、6月22日(土)より独占見放題配信されることが決定した。
本作は、SNSで流行している「90秒憑依チャレンジ」にのめり込んでしまった女子高生ミアが、思わぬ事態に巻き込まれていく様を描いた作品だ。ミアは、2年前の母の死と向き合えずに苦しんでいた。そんな折、友人から「90秒憑依チャレンジ」に誘われ、気晴らしに参加してみることにする。このチャレンジは、呪われているという“手”のかたちをした置物を握って「トーク・トゥ・ミー」と唱えると霊が憑依するというもので、必ず90秒以内に“手”を離さなければならないというルールがある。ミアは、強烈なスリルと快感にのめり込み、チャレンジを繰り返していくが、ある時、メンバーの1人にミアの亡き母が憑依してしまい……。
主人公ミア役を演じるのは、ドラマ『エブリシング・ナウ!』に出演するソフィー・ワイルド。監督は、YouTubeチャンネル「RackaRacka(ラッカラッカ)」を運営する双子の兄弟ダニー&マイケル・フェリッポウが務め、本作が長編映画監督デビュー作となる。
キャッチーな設定や過激な残酷描写とともに描かれるのは、人との繋がりを強要されるSNS世代の若者たちの孤独。フレッシュなキャストを起用し、現代的なテーマとエッセンスをちりばめつつ、ホラー映画の定石を巧みに覆してみせる軽やかな演出は、新世代の映像クリエイターらしい感性で描かれている。
『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』は、現代社会におけるSNS依存や孤独といったテーマを、ホラーというジャンルを通して鋭く描き出した作品と言える。霊を憑依させるという奇想天外な設定は、一見、従来のホラー映画の枠を超えた斬新なアイデアのように思える。しかし、その裏には、SNSを通じて得られる“繋がり”の裏側にある孤独や、現代社会における若者たちの不安定な心の内面を見事に表現していると感じた。
特に印象的なのは、ミアが「90秒憑依チャレンジ」にのめり込んでいく様だ。彼女は、現実世界で抱える孤独や不安を、霊との繋がりを通じて解消しようとする。しかし、その行為は、彼女をさらに深い闇へと引きずり込んでいく。この描写は、SNSに依存することで得られる“繋がり”が、実は真の繋がりではないことを示唆しているように思える。
また、本作は、従来のホラー映画とは異なる、軽快なテンポとスタイリッシュな映像美で展開される。監督であるダニー&マイケル・フェリッポウ兄弟のYouTubeチャンネル「RackaRacka(ラッカラッカ)」で培われた映像センスが光る。新世代の映像クリエイターらしい感性と、現代社会への鋭い洞察が融合した、今までにないホラー映画となっている。