クリープハイプ尾崎世界観、待望の新作小説『転の声』発売決定!
ロックバンド「クリープハイプ」のフロントマン、尾崎世界観の最新小説『転の声』が7月11日に発売される。転売が当たり前になった社会を舞台に、バンドマンの葛藤と現代社会の闇を描く。芥川賞候補にもなった尾崎世界観の最新作に注目!
クリープハイプ尾崎世界観、待望の新作小説『転の声』発売決定!
人気ロックバンド「クリープハイプ」のフロントマン、尾崎世界観の最新刊小説『転の声』が、7月11日に発売されることが決定した。
『転の声』は、ライブチケットの転売が社会に浸透した世界を舞台に、喉の不調に苦しむロックバンドのフロントマン・以内右手(うちて)が、転売ヤーに頼ることで生まれる葛藤を描いた作品だ。
自身の楽曲で培った音楽的な感性と、鋭い社会批評を融合させた尾崎世界観は、現代社会の闇を鮮やかに描き出す。転売ヤーとの出会いによって、以内手は自身の価値観や音楽への向き合い方を問い直し、自身の存在意義を探し始める。
尾崎世界観は、自身の体験や観察を通して、現代社会に蔓延する価値観のゆがみ、そして人間の心の複雑さを描き出す。
『転の声』は、尾崎世界観が「エゴサ文学の到達点」と語る、バンド小説であり、現代社会の縮図ともいえる作品だ。芥川賞候補に選出された『母影』以来、3年半ぶりの待望の小説として、発売前から話題を呼んでいる。
尾崎世界観は、2001年に結成したロックバンド「クリープハイプ」のヴォーカル・ギターとして、数々のヒット曲を生み出してきた。2016年に発表した初の小説『祐介』は、大きな話題となり、その後も精力的に執筆活動を続けている。
尾崎世界観が描く現代社会は、どこか冷めた現実と、熱狂的なファンたちの狭間にある。転売ヤーに頼ることで生まれる葛藤、ファンの熱狂と現実の狭間での苦悩は、私たち自身の心の奥底にある不安や葛藤とも重なり、深く共感できる。
転売という社会現象を題材に、バンドマンという特殊な職業を通して、現代社会の闇や人間の心の複雑さを浮き彫りにした『転の声』は、単なるエンターテイメント小説にとどまらない。読者それぞれが抱える現代社会への疑問や不安、そして自身の生き方について考えさせられる、深みのある作品だと言える。
尾崎世界観は、自身の経験や観察を通して、現代社会の矛盾や闇を鮮やかに描き出す。その言葉は、私たち自身の心の奥底に響き渡る。
『転の声』は、音楽ファンのみならず、現代社会に生きるすべての人に読んでほしい、一冊の小説である。