プルデンシャルオブジャパンチャンピオン・水谷功が思う日本の保険の問題点
プルデンシャル生命保険株式会社のライフプランナーとして活躍されている水谷功さん。2012年には、プルデンシャルのライフプランナーの中で、最も優れた実績をあげたものに与えられる称号である「プルデンシャルオブジャパンチャンピオン」にも輝きました。そんな水谷功さんに日本の保険の問題点についてききました。
プルデンシャルオブジャパンチャンピオン・水谷功さんいわく日本の保険には問題点があるという。それは、保障内容を自由に選べていないことと、保険に入る人が保証内容をよく理解していないこと。これらについての話を水谷さんに伺う機会がありその内容をまとめてみました。
保険に興味がある人は、保険選びに役立つ内容となっているのでぜひご覧ください。
日本は生命保険大国
日本では、950種類以上の生命保険の商品が存在しています。さらに全世帯の90%以上は何かしらの生命保険に加入しています。このことから、日本は生命保険大国と言われてます。
しかし、「日本の生命保険には様々な問題点がある」。そう語るのは、プルデンシャル生命株式会社の水谷功さん。水谷さんは、2012年にプルデンシャルオブジャパンチャンピオンに輝いた実績がある方です。そんな保険のプロである水谷さんに「日本の生命保険の問題点」についてお伺いしています。
■保障内容を自由に選べていない
私たちが当たり前のように入っている生命保険ですが、さまざまな問題点を感じている方はごくわずかなのではないでしょうか。これは私、水谷功の主観ですが、日本の保険業界というのは、保険会社が売りたい商品をパッケージ化して、ペットネームをつけて、大量販売しています。
ですので、目的があって保険を購入するというより、保険を購入する行為自体が目的になっている方が多いと感じられます。お守りみたいな感覚で保険に入り始めたという方や、付き合いで加入したりなどと、目的がぶれてしまっている方が多いのです。
このような状況になっている原因が「保険のパッケージ化」です。保険は内容が複雑なものが多いので、パッケージ化されていると購入側は選ぶのが楽です。そして誰かが入っているという安心感もありますよね。しかし、購入者にとってデメリットが多いのも事実です。
保険というものは、本来一人ひとりに合わせた内容にするべきなのです。100人の方がいたら人生も100パターンあるので、人によって必要な保障内容や必要な期間の長さが違って当たり前です。それなのに、保険がパッケージ化されているから、それを選びきれていないことがデメリットとなるのです。
では、なぜ保険会社はパッケージ化するのかというと、一人ひとりに合わせたものを作るのに手間がかかるからです。あとは、パッケージ化したほうが保険会社の利益につながりやすいからですね。
逆にパッケージ化されていない保険を買った場合のメリットは、自分に必要な保障を取り入れ、不要な保障を外した保険になるので、最も安くて最もクオリティが高くなります。
■購入者が保障内容を理解していない
保険って目に見えないものだから、非常にわかりにくいものですよね。理解できていないけど、身内とかに「入っておいた方が良い」と言われてとりあえず入っている人が多いのです。しかし、そうやって理解しないままにしていると、後々大変なことになってしまう可能性が高いのです。本当に何かあったときに、その方自身や家族をちゃんと守り切れる内容なのかというのが、いわば生命保険の真価なのですよね。
万が一の時の保障内容を具体的にわかっている方は実際多くはないのが現状です。実際に保険をかけて、万が一のことがあった際にどんな保障を受けられるのかを、契約者に理解しやすい環境を保険業界全体で作っていくべきだと、私は思っています。
■まとめ
毎月お金を払っている生命保険ですが、その保障内容を知らないまま支払い続けていたのだと改めて考えさせられました。保険業界が契約者にとって理解しやすい環境を作っていくことも大切ですが、私たちも保険を理解しようとする姿勢を持つことで、保険がもっとより良いものになっていくのではないかと思いました。