古代の謎に迫る!角川ソフィア文庫から『古墳』が発売
日本全国に点在する古墳。その壮大で神秘的な姿は、多くの人の心を惹きつけます。本書では、古墳の誕生から消滅まで、その変遷をたどり、新たな視点から古墳の魅力に迫ります。
古代の謎に迫る!角川ソフィア文庫から『古墳』が発売
株式会社KADOKAWAは、2024年6月13日に角川ソフィア文庫より『古墳』(松木武彦 著)を発売しました。
本書は、日本全国に約16万基存在すると言われる古墳について、その謎に迫る一冊です。古墳は、ピラミッドや中国皇帝陵のように形が統一されているわけではなく、前方後円墳、円墳、帆立貝形古墳、双方中円墳など、多様な形態が存在します。さらに、墳丘以外の横穴や洞窟なども含まれます。
本書では、古墳の出現から消滅までの変貌プロセスを詳細に解説し、古墳が単なる「国家」の象徴ではなかったことを明らかにします。近畿の大王墓とは異なる個性的な古墳を、当時の人の目線で撮影したフルカラー写真も掲載されており、視覚的にも楽しむことができます。
著者の松木武彦氏は、国立歴史民俗博物館教授で、日本考古学の第一人者です。数々の著書を出版しており、その深い知識と洞察力で、古墳という古代の謎に新たな光を当てています。
本書は、古墳に興味がある方だけでなく、日本の歴史や文化に関心のある方にもおすすめです。古代の人々の知恵と技術、そして彼らの世界観に触れることができる、貴重な一冊です。
『古墳』は、単なる歴史書ではなく、古代の人々の暮らしや思想、そして現代社会にまで繋がる、深いメッセージが込められた一冊だと感じました。古墳という、一見私たちとは遠い存在のように思えるものが、実は現代の私たちと密接に繋がっていることを、本書を通して改めて認識させられました。
特に印象的だったのは、古墳が単なる墓ではなく、当時の社会や文化を象徴する存在であったという点です。古墳の形や構造、そしてそこに込められた意匠は、当時の社会規範や信仰、さらには権力構造までも反映していることを知りました。
また、本書では、古墳の造形美やそこに込められた技術力も詳しく解説されています。当時の技術力の高さに驚くと同時に、古墳という建造物が単なる遺物ではなく、古代の人々の創造性と知恵の結晶であることを実感しました。
『古墳』は、私たちに古代の世界への新たな視点を与えてくれるだけでなく、現代社会における様々な問題について考えるきっかけを与えてくれる一冊と言えるでしょう。