埼玉県さいたま市で話題の定額制野菜収穫サービス「はたけビュッフェ」が、新たに「農園 四季巡り」と連携し、面積を5倍に拡大して夏野菜の収穫を開始しました。
「農園 四季巡り」は、さいたま市浦和美園地域に2024年5月にオープンした新しい野菜農園です。当初は約12a(360坪)の面積でしたが、夏野菜シーズンに合わせて5倍に拡大。7月からは、トマト、ナス、ピーマン、きゅうり、ズッキーニ、オクラなど、さまざまな夏野菜が収穫できるようになります。
「農園 四季巡り」が位置するさいたま市は、人口増加数が福岡市、大阪市に次いで全国で3番目に多く、特に子育て世帯の転入が多いことから、食育の一環として収穫体験を提供することで、地域の子育て支援にも貢献していく考えです。
農園オーナーは、30代で脱サラして農業を始め、1年目から収穫サブスク農園方式を導入するなど、柔軟な発想で農業に挑戦を続けています。自身も子育て世帯であることから、同世代が満足できるサービスを目指し、品質向上に力を入れています。
「はたけビュッフェ」の料金は、大人1人につき月額4,950円(税込)で、高校生以下は無料。世帯ごとのお申込みとなり、大人2人世帯なら月額9,900円で利用できます。
統計によると、さいたま市の大人2人以上世帯の平均生鮮野菜購入額は年間約83,000円(約7,000円/月)です。「はたけビュッフェ」は、月額9,900円で、一般的な生鮮野菜購入額に近い料金で、好きなだけ野菜を収穫できるだけでなく、多様な野菜の収穫体験も楽しめます。
「はたけビュッフェ」は、年間100種類以上の野菜が収穫可能で、月定額で好きな時に何度でも通えて、家族分の野菜を採り放題という魅力があります。さらに、子どもたちの食育体験にも最適で、地産地消で環境にも優しい、手軽に新鮮な野菜が手に入るサービスとして注目されています。
「はたけビュッフェ」が目指すのは、都市近郊農業における新しい生産・販売方法の確立です。野菜の収穫農園市場を創出し、全国へ拡大していく計画で、現在愛知県豊田市・岡崎市、愛知県日進市、愛知県みよし市で開園準備が進められており、鹿児島県、神奈川県、大阪府でも開園に向けて検討・準備が進められています。
「はたけビュッフェ」は、単なる野菜の収穫サービスではなく、食育、環境問題、農家の働き方改革など、多岐にわたる社会的課題解決を目指した画期的なサービスだと感じました。
特に、都市部に住む人にとって、新鮮な野菜を自分で収穫できることは、大きな魅力です。自分で育てた野菜を食べる喜びは格別で、食への関心を高め、食育にも役立ちます。
また、「はたけビュッフェ」は、地産地消を促進し、環境負荷の低減にも貢献しています。さらに、農家にとっては、収穫作業の負担軽減につながり、働き方改革にも役立ちます。
「はたけビュッフェ」は、都市と農村の距離を縮め、食と農の繋がりを再認識させてくれる素晴らしいサービスです。今後も、全国各地に広がり、多くの人が新鮮な野菜を収穫できる機会が増えることを期待しています。
ただし、料金が月額制であるため、利用する頻度によっては割高になる可能性もあります。また、収穫できる野菜の種類や量は、季節や天候に左右される点も考慮する必要があるでしょう。
それでも、「はたけビュッフェ」は、食の安全や環境問題に関心を持つ人にとって、魅力的な選択肢となるでしょう。