ピザポケットを運営するポケットフーズ株式会社は、6月11日より価格改定とサイズ変更を実施した。これは、近年続く原材料高騰による値上げと、それに伴う「お持ち帰り半額」戦略の見直しによるもの。
同社は、原材料の高騰により商品価格を値上げせざるを得なかったものの、少しでもお客様に安く感じていただくために「お持ち帰り半額」を打ち出していた。しかし、この戦略は「宅配はお持ち帰りの2倍価格」という側面も持ち合わせており、宅配利用のお客様に対して不本意な金額設定になっていたと説明する。
そこで同社は、「お客様に選ばれるために」と、宅配と持ち帰りの価格差をなくし、よりお求めやすい価格帯を実現することを決断。従来の「半額」戦略を廃止し、定価を見直すことで、宅配ピザ業界の『当たり前』を卒業し、一歩先へ進むことを目指すという。
今回の価格改定では、オリジナルピザの価格帯を3つのクラスに分け、持ち帰りは配送費がかからないため300円引きとなるなど、わかりやすい価格表示に変更した。また、価格改定と同時に、原価抑制のためピザのサイズを6%~10%ダウン(全サイズ-2cm)させた。
同社は今回の改革を「世直し」と表現し、時代劇をイメージしたキービジュアルを採用。新動画広告も制作中で、今後ともお客様に愛されるピザポケットを目指していくとしている。
ピザポケットの価格改定とサイズ変更は、業界の常識にとらわれず、お客様にとってより良いサービスを提供しようとする同社の姿勢が感じられる。原材料高騰など厳しい状況下でも、価格と品質のバランスを追求し、お客様の声に耳を傾ける姿勢は、今後のピザポケットの成長に繋がるだろう。
今回の改革によって、従来の「半額」戦略に頼っていた顧客層だけでなく、より幅広い層のお客様に受け入れられる可能性を秘めている。特に、宅配ピザ業界では、価格競争が激化しており、他社との差別化を図るためには、品質やサービス向上も重要になってくる。
今回の改革が、ピザポケットにとって新たな転換期となることを期待したい。