【パソナ】大阪・関西万博にて万博史上初となる「軟骨伝導技術」を活用したイヤホンを導入
株式会社パソナグループは、株式会社CCHサウンド・奈良県立医科大学・レノボ・ジャパン合同会社と連携し、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)にパソナグループが出展するパビリオン「PASONA NATUREVERSE」にて、万博史上初となる「軟骨伝導技術」を活用したイヤホンを導入しました。
この取り組みは、パビリオン内でのスタッフ同士の円滑なコミュニケーションを実現するため、軟骨伝導イヤホンを活用したインカムシステムを導入するというものです。
軟骨伝導では、耳内に音源ができるメカニズムに比べて、より明瞭な音声での業務指示を伝達することが可能です。
これにより、スムーズな情報共有が可能になるといわれています。
また、耳穴を開放して使用するので、長時間の使用でも快適に利用できるのが特長です。
パソナのパビリオンで軟骨伝導イヤホン導入
パソナは、来場者の体験向上を目的として、多言語翻訳機能付きガイドイヤホンを導入しました。英語・中国語・フランス語・日本語などを含む6か国語に対応しており、iPS心臓や未来の眠りの映像などパビリオン内の5か所で音声ガイドを提供するとのことです。
出典:pakutaso.com/20121143310post-2097.html
今回導入されるガイドイヤホンは難聴者向けに日本語音声を最適化し、スピーカーよりも明瞭に聞き取れる仕様が実現されているといいます。
このプロジェクトでは、レノボから軟骨伝導イヤホンと連携するデバイス(スマートフォンやタブレット)が提供され、音声データの最適な処理とスムーズな体験が実現しました。
レノボの高性能デバイスと軟骨伝導技術の組み合わせという、世界初の技術を活用した取り組みとして、万博会場での新たな体験が創出されているのです。
プロジェクト概要
期間:4月13日(日)~10月13日(月・祝)
使用用途:
①スタッフ用インカム
軟骨伝導イヤホンをスマホに接続することで、スタッフ同士のスムーズな情報共有やクリアな音声で業務効率の向上を実現
<特長>
・音源が耳内にできるメカニズムにより、明瞭な音声で業務指示を伝達
・耳穴を開放して使用するため、長時間の使用でも快適
②多言語翻訳機能付きガイド用イヤホン
来場者向けには、多言語翻訳機能付きガイドイヤホンを提供
・対応言語:6か国語(英語・中国語・フランス語・スペイン語・韓国語・日本語)
・翻訳機能はパビリオン内の展示5か所で対応
・軟骨伝導イヤホンは音が出る穴や凹凸がないため、完全に清潔な状態で来場者に使用可能
軟骨伝導とは?
500年以上前から、音が聞こえる経路は2つあると考えられてきました。1つは空気の疎密波を聞く気導、もう1つは骨から伝わる骨伝導です。
2004年に、奈良県立医科大学の耳鼻咽喉科学教授(現学長)であった細井裕司氏が、耳軟骨に音声情報を含む振動を与えると音声情報が明瞭に内耳に伝えられることを発見し、「軟骨伝導」(英語名を“Cartilage Conduction”)と命名しました。
「軟骨伝導」は「骨伝導」の一種と思われることが多いのですが、実は全く異なるものです。その聞こえのメカニズムや音伝達の性質、特徴が「骨伝導」とは同じではありません。
軟骨伝導は、音(振動)エネルギーが筒状の外耳道の外半分を形成する外耳道軟骨を振動させます。外耳道内に気導音(空気の疎密波)を生成し、その気導音が鼓膜や中耳を介して内耳に達することにより、「聞こえ」の現象が生み出されるのです。
これに対して、骨伝導音は、音(振動)エネルギーが頭蓋骨を介して内耳に直接伝わることにより聞こえる音なので、鼓膜や中耳を介さないという特徴があります。
今注目の「軟骨伝導イヤホン」とは
近年、人気が高まりつつある軟骨伝導イヤホン。その特徴は、耳穴をふさがないで使えるということです。
耳は入り口から外耳道の真ん中くらいまで、円筒形の軟骨に覆われています。さらに軟骨は軽量なので、こちらを振動させることで効率よく音を発生させることが可能です。
こうした耳の構造を活かした音楽デバイスが、軟骨伝導イヤホンというわけです。
難骨伝導イヤホンのメリット
・耳穴をふさがないので屋外での使用時も安心
・装着時の締め付け感が比較的軽い
・骨伝導イヤホンに比べると音を大きくしやすい
難骨伝導イヤホンのデメリット
・周囲の音が入ってくる
・音漏れしやすい
・締め付け感が合わない人もいる
まとめ
大阪・関西万博のパソナのパビリオンで体験できるという軟骨伝導イヤホン。その使い心地が気になりますね!
パソナグループでは本プロジェクトを通して、多様な人々が快適に万博を楽しめる環境を提供しています。
最新技術を取り入れたプロジェクトで万博をさらに盛り立てててくれるパソナの存在感が光りますね!