南部靖之氏が代表を務めるパソナグループ、”DX VISON 2030”を策定
パソナ(代表 南部靖之)は、デジタルを活用してウェルビーイングな社会を実現するためのDX戦略をまとめた『パソナグループDX白書2025』を5月30日(金)に公開しました。様々な分野におけるDXの取り組みを通じて、新しいワークライフ・スタイルの創出と、デジタル領域の人財育成に貢献するとしています
パソナグループは、2023年に「パソナグループ DX白書 2023」を公開しています。
ここではDX推進の重点施策を「デジタル基盤最適化」「デジタル人財育成」「デジタルサービスの推進」の3つに定め、総合人材サービス事業や淡路島等で展開する地方創生・観光ソリューション事業、グローバル事業とも連携した各施策について発信してきました。
今回公開となった『パソナグループ DX白書 2025』では、同グループが目指すウェルビーイングな社会の実現に向けて、新たに『パソナグループDX VISION 2030』を策定しています。
また、「リスキリング・イニシアティブ」や「DX Leader’s Program」といったDX人材育成の取り組みや、社内外でのAI・データ活用の状況等についてなど、具体的な取り組みを交えてまとめられています。
「リスキリング・イニシアティブ」とは
日々の業務や顧客の課題をデジタルの力で解決することを実践的に学ぶパソナグループ社員向けの研修プログラム
「DX Leader’s Program」とは
社会・顧客課題をDXで解決する企業リーダーを育成する人材育成プログラム
ウェルビーイングな社会とは
ウェルビーイングな社会とは、世界保健機関(WHO)が定義する「個人や社会のよい状態」を指します。
肉体的にも精神的にも、社会的にも満たされた状態を意味します。
単に健康であるにというだけでなく、幸福感や生活の満足度、良好な人間関係など、より包括的な幸福を追求する社会を表現しています。
実現に向けた取り組み
行政や企業など、レベルに応じて、ウェルビーイングな社会を実現するための取り組みが異なります。
代表的な取り組みは、以下のようなものが挙げられます。
国や自治体:SDGsの目標達成に向けた取り組み、健康増進施策、子育て支援、高齢者福祉など。
企業:従業員の健康管理、ワークライフバランスの推進、働きがいのある環境づくりなど。
教育機関:ウェルビーイングをテーマにした教育、自己肯定感を高める教育、持続可能な社会を学ぶ教育など。
個人:自分自身のウェルビーイングを意識し、健康的な生活習慣を心がける、良好な人間関係を築く、社会とのつながりを大切にするなど。
なぜDX戦略が重要なのか
DX戦略とは
DX戦略とは、企業がデジタル技術を活用してビジネスモデルや業務プロセスを革新し、新しい価値を創出するための計画や方法のことを指します。IT化と異なる点は、組織全体を巻き込んだ変革を目指す、ということです。
DX戦略は、企業におけるIT部門が主導したり、特定の事業部門が個別に自部門の業務を最適化したりするために行うものではありません。組織文化を含めた企業内の様々な分野にまたがる戦略であり、企業戦略の大きな柱となるため、経営者がリードしていくものです。
現代は、高度デジタル化社会に突入しています。激しい生存競争の中で企業を存続させ、価値を提供し続けていくためには、DXを推進してデジタル企業(高度なデータ分析・活用を意思決定プロセスに組み込んだ企業)に変革する必要があるのです。
ものやサービスが次々と生まれてくる現代社会では、商品・サービス自体での差別化は困難になってきています。顧客に提供する価値の源泉はデジタルの領域に移行しているのです。
企業においては、デジタル領域でも価値を発揮できるビジネスモデルへの変革が必要となっている上に、外部環境が急激に変化しても柔軟に対応できるようなシステム基盤・人・組織への変革が求められています。これが、DXの推進であり、DX戦略の要なのです。
まとめ
パソナグループでは、「DX VISION 2030」において以下のビジョンを掲げています。
『人々のウェルビーイングをデジタルテクノロジーで主導し、真に豊かな社会の実現に貢献する』
デジタル化の波にいち早く順応し、肉体的健康だけでなく精神的にも社会的にも健康な社会を実現していこうとする、パソナグループの強い意志が感じられます。
大きな企業ほど企業風土やそれまでの組織文化を変えるのは難しいものですが、パソナグループでは積極的に革新を遂げていこうとする姿勢が頼もしいですね!