ノンフィクション作家の石井光太氏が、子どもたちの国語力について語った
授業で「ごんぎつね」を読むと、小学生が思いもよらぬ誤読をしていたそう
目次
――どんな授業だったんでしょうか。
石井 この童話の内容は、狐のごんはいたずら好きで、兵十という男の獲ったうなぎや魚を逃してしまっていた。でも後日、ごんは兵十の家で母の葬儀が行われているのを目にして、魚が病気の母のためのものだったことを知って反省し、罪滅ぼしに毎日栗や松茸を届けるというストーリーです。
兵十が葬儀の準備をするシーンに「大きななべのなかで、なにかがぐずぐずにえていました」という一文があるのですが、教師が「鍋で何を煮ているのか」と生徒たちに尋ねたんです。すると各グループで話し合った子供たちが、「死んだお母さんを鍋に入れて消毒している」「死体を煮て溶かしている」と言いだしたんです。ふざけているのかと思いきや、大真面目に複数名の子がそう発言している。もちろんこれは単に、参列者にふるまう食べ物を用意している描写です。
――「死体」を煮ているとは、あまりに突飛な誤読ですね!
石井 これは一例に過ぎませんが、もう誤読以前の問題なわけで、お葬式はなんのためにやるものなのか、母を亡くして兵十はどれほどの悲しみを抱えているかといった、社会常識や人間的な感情への想像力がすっぽり抜け落ちている。
単なる文章の読み間違えは、国語の練習問題と同じで、訂正すれば正しく読めます。でも、人の心情へのごく基本的な理解が欠如していると、本来間違えようのない箇所で珍解釈が出てきてしまうし、物語のテーマ性や情感をまったく把握できないんですね。
引用元:news.livedoor.com(引用元へはこちらから)
「ごんぎつね」の例にされている部分は、そもそも葬儀に集まる人へ振る舞う料理を自分で作るなんて現代の風習に消えた文化と歴史の違いを教師ですら解説出来ないだけだろ。こういうミスリードを理解出来てないからトレンドになるのに、子どもとSNSのせいにしようとするなよ。 news.livedoor.com/lite/article_d…
— 犬彦 綬蛇矢 (@Salvere0001) Jul 31, 2022
いや、これは読解力無くないよ。ごんぎつね、実は今さっき初めて読んだけど、あれは誤読する可能性ある。
— 犬一@梅宮 (@1inuichi1) Jul 30, 2022
むしろこれを「読解力無い」としてしまう人にも「今の子どもたちは家で葬式をしないので参列者の振る舞い飯を喪主の家で準備する必要があることを知らない」という想像力が足りてないと思う。 twitter.com/bunshun_online…
通夜振る舞いや精進料理を準備することを知らなければ、『鍋で何かを煮てるのを見てごんが「ああ、葬式だ」と思った』と書かれてたら、鍋の中身が葬式を示唆する何かだったのだろう→死体かも、と思っても仕方ない。まして小学生なら尚更。
— 犬一@梅宮 (@1inuichi1) Jul 30, 2022
なんならこれ、読解力めちゃめちゃあるよ。
二人が二人のために二人だけで決めたルールを守るために第三者の金を盗んだこと、自分の行いを省みるよりお金を払うことを選んでしまう彼女の行動、この2点が問題であり、これは国語力の話ではない。
— 犬一@梅宮 (@1inuichi1) Jul 31, 2022
これが国語力の問題だと思うことこそが、本質的な国語力とやらの欠如だろう。
あと、恐喝に気づかない女子学生の話、彼女の方に問題があり、カップル間で話し合い、罰金制を両者合意のもとで取り入れ、溜まったお金は二人で使ったのなら搾取でも恐喝でもない。
— 犬一@梅宮 (@1inuichi1) Jul 31, 2022
その事自体は女子学生が言ってるようになんの問題ない(そこに洗脳や暴力などがないのが前提)
問題はそこじゃない。
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なんか、えらい腹立った。
— 犬一@梅宮 (@1inuichi1) Jul 31, 2022
ところで、ごんぎつね、本当に初めて読んだんだけど、児童文学なのに徹頭徹尾胸糞悪くてビックリした。
— 犬一@梅宮 (@1inuichi1) Jul 31, 2022
これから何を学ばせたくて国語で取り上げるの?
が欠如していることを指摘している記事だとわかった上でツイートしています。
— 犬一@梅宮 (@1inuichi1) Jul 31, 2022
例えば、件の鍋のシーンは『よそいきの着物を着て、腰に手拭てぬぐいをさげたりした女たちが、表のかまどで火をたいています。大きな鍋なべの中では、何かぐずぐず煮えていました。』が原文ですが、
起きたら通知がえらいことになってて驚いたんだけど賛否両論あって面白い。
— 犬一@梅宮 (@1inuichi1) Jul 31, 2022
一部、誤解を与えているようなので補足させてください。
この記事が指す国語力とは「人の心情へのごく基本的な理解」を折り込みながらその文章がどういった意図なのかを読み解く力のことで、自他の感情や社会通念への理解→
深読みする子なら「だから『女の人たちが』鍋を煮ているとわざわざ書いたのかもしれない」と思うかもしれない。
— 犬一@梅宮 (@1inuichi1) Jul 31, 2022
火葬の理由が分かっていれば、焼けない代わりに溶かして骨にすると思うこともあるかも知れない。
他にもたくさんの「かも知れない」が考えられる。
・今は火葬だけど昔は焼き場のような施設が作れなかったから煮るしかなかったのかもしれない
— 犬一@梅宮 (@1inuichi1) Jul 31, 2022
・兵十は悲しくて自分では出来ないから誰かが代わりにやってるのかもしれない
と考えれば、「母を亡くして悲しい兵十」を慮りながらも「鍋で死体を煮る」という事が成り立つ。
焼くのはOKだけど煮るのは悲惨だからダメ、というのは大人になって身につく肌感覚のように思う。
— 犬一@梅宮 (@1inuichi1) Jul 31, 2022
私が子供のときは火葬も鳥葬もあぶくたったも同じくらい衝撃だった。
子どもは大人が思うよりもずっと色んな情報を持っているし、想像力を働かせて沢山のことを読み取ろうとするけど、
組み合わせのテンプレートがまだ少ないから、時に珍回答ともとれるような結論を出す。
— 犬一@梅宮 (@1inuichi1) Jul 31, 2022
それを考慮せず「人の心情のごく基本的な理解がない」とされると、「あなたが子どもの心情を理解も想像もできていないからそう思うのでは?」と感じてしまう。
という、そういう意図のツイートです。
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そもそも著作の宣伝記事なので、
— 犬一@梅宮 (@1inuichi1) Jul 31, 2022
本の中ではその辺も子どもたち本人にきっちり取材されてて、その上で、あ、本当に母親が死んで悲しいって気持ちがすっぽ抜けてんだってなったらゴメンだけど。
読んでないからそこは分からん。
一昔前の「活字を離れは漫画・アニメのせい」と同じ構図
— サチ (@night0907k) Jul 31, 2022
むしろ、子供の発想がコロナで「消毒」になったのは面白い twitter.com/Salvere0001/st…
うなぎを逃され、母親が死に、イワシ売りに冤罪でなぐられる兵十が一番可愛そうなのにゴンかわいそうになるのオカシイっていうのならわかるけど、『鍋に何が煮えてるか?』とか質問がニッチ過ぎない?? twitter.com/Salvere0001/st…
— うみゃみ (@pd_umyami88) Jul 31, 2022
その誤読は、相手を驚かせる事に特化したエンタメの摂りすぎな気もする。ミステリーにだって、トリックの為に倫理観ヤバいの、ヤバいのに追及しない、もしくは関係者に公表しちゃう、とか割りとある気がするし。目的が作者の意図を理解する、からそもそも外れているんじゃないかなー(-""-;) twitter.com/Salvere0001/st…
— ひろせ (@hirosetakaki) Jul 31, 2022
ごんぎつねほぼ関係ねえ。 twitter.com/Salvere0001/st…
— 道化の骸骨 (@yorickSkull) Jul 31, 2022
誰か言っていたけど、読書感想文が日本の国語教育の害悪では。主人公のお気持ちを問うみたいな。
— 神奈川県人権啓発センター(公式) (@K_JINKEN) Jul 31, 2022
それよりも、事実を記録して伝える文章の方が重要なのに、あまり学校で教えてもらった記憶が無いです。 twitter.com/Salvere0001/st…
ごんぎつねを指導して子供たちから自分が期待していた発言が出ないから「国語力が低下している」という結論付けはできません。むしろ、自分の教えるスキルが不足していたと考えるべきではないかと思います。教えるためには、教材観、児童観、指導観を把握する必要がありますが典型的な児童観不足です。 twitter.com/Salvere0001/st…
— おちゃめ (@ochame_nako) Jul 31, 2022
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僕達の世代も、子どもたちの世代も、90年代以降に生まれた人は皆葬儀は業者に頼むことが当たり前になっている。どちらかと言えば民俗学の分野でそれを国語力の低下っていうのは無理がある。ただおじさんってことひけらかしてるだけに見えてしまう。 twitter.com/Salvere0001/st…
— しなみや (@tonjiru_x) Jul 31, 2022
明治「小説を読むと馬鹿になる」
— ひまなし (@himanasi_boya) Jul 31, 2022
大正「ラジオを聞いていると馬鹿になる」
昭和「テレビを見てると馬鹿になる」
平成「ゲームをしてると馬鹿になる」
令和「SNSをしてると馬鹿になる」←New
ついに来たね twitter.com/Salvere0001/st…
「ごんぎつね」が読めないなら「セメント樽の中の手紙」なんてもっと無理ですわね twitter.com/Salvere0001/st…
— ナツ (@sivamritunjaya7) Jul 31, 2022
葬儀の文化継承云々を抜きにしても「葬儀」よりも2010年にあった「八王子ホスト殺人事件」のほうが、ごんぎつねの「なべの中では、何かぐずぐずにえています」と親和性が高いのは事実だし、そのニュースを繰り返し見てた世代説ないです? twitter.com/Salvere0001/st…
— ラディゾディア・ネクロス (@diiiifferential) Jul 31, 2022
話がずれるけど、
— Zeee?じぃー next→7/29ファーム (@Zeee42134729) Jul 31, 2022
「鍋で何を煮てるのか」
という発問の意図は何やろう?
授業全体の構成はこの記事では分からへんからそこが気になった。 twitter.com/Salvere0001/st…
別に今の子供より昔の子供の方が立派だとかは全然思わない。
— so-hey (@so_hey_hey_hey) Jul 31, 2022
自分だって「泣いた赤鬼」は登場人物全員バカとか思ってたし。 twitter.com/Salvere0001/st…
原因は情景を想像できる『経験』が無いから。思考力の問題ではない。
— NATO (@zyudou_walk) Jul 31, 2022
この場合、”昭和時代のお葬式”のこと。それを令和の子供に求めるか
鶴亀算と同じ
大事なのは『知識』じゃなくて『体感』
はて?
どっかの誰かが同じこと言ってたような
#ガンダム #富野由悠季 #シンエヴァ #庵野秀明 twitter.com/Salvere0001/st…
ごんぎつね
— うどよし(現代アート/書家) (@syodo) Jul 31, 2022
先生「鍋で何を煮ている?」
生徒「死んだお母さん」←国語力の低下と専門家が指摘
物語に他に具体的な材料らしいヒントがないなら消去法で素材は「死んだお母さん」しかない
先生の具体的な答えを知りたい
「かちかち山」ではお婆さん食べたんだから、発想的にはあり得る twitter.com/Salvere0001/st…
鍋でぐずぐずに煮えてるもの=母親の死体!って思うの、むしろ小さい頃からテレビやYouTube、漫画で簡単にホラーやサスペンスも見れちゃう弊害なのではw
— ツバメ┃コピーライター (@aoi_swall) Jul 31, 2022
読解力より、残酷表現にも簡単に触れやすい現代…って感じがする。わからんけどね。 twitter.com/Salvere0001/st…
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元記事の語調混ざりにえぇ……ってなるのは私だけですかね。
— 彩鈴まか (@saireimaka) Jul 31, 2022
であるかですますで統一してくれよぅ twitter.com/Salvere0001/st…
葬儀の食事を自分たちで作る文化の喪失もあるし、
— ALK@春梅雨イベ甲甲丙丁丁 (@dj_alk) Jul 31, 2022
そもそもコロナ禍で家族葬が増えて多数の人を集めて葬儀をやること自体経験ない子供が多数なのかもしれない twitter.com/Salvere0001/st…
石井光太さんは地味な問題に目を引かせるのがうまいヒトだから、この盛り上がり方も計算ずくなのかな。小学4年生って実体験としてのお葬式あんまり無さそう。それにしても何を煮てるかっていう質問の意味のなさ。 twitter.com/Salvere0001/st…
— むいぬいすんとぅ (@akichiarukas) Jul 31, 2022
鍋で何を煮てる→死んだ母親を消毒
— カル之宮?権八郎 (@RuFuCan) Jul 31, 2022
この意見でもええと思う
というか子供が真面目に考察してるのにそれは違うって言うのどうなんかな twitter.com/Salvere0001/st…
同意。読解力と文化的な知識は別問題。自分でもごんぎつねを読んでみたけど鍋の下りのところは何を煮ているかわからなかった。葬式なんて縁がなければすること無いし、昨今プライベートな縁はどんどん減っている気がする twitter.com/Salvere0001/st…
— カギあな??? (@keyhole0) Jul 31, 2022
・昔は葬式は葬儀場でなく家でした
— GearJiro (@gear_jiro) Jul 31, 2022
・葬式に集まった人に料理出すのは昔から
・仕出しなんてないから村の人で集まって料理作った
・仲間外れのことを村八分というが残りの2分の1つが葬式(あとは火事)
などと周辺情報まで含めた知識を教えるのが本来の教育のはずなんだけど「国語」に拘る人は… twitter.com/Salvere0001/st…
>「死んだお母さんを鍋に入れて消毒している」「死体を煮て溶かしている」
— おわりこです(半ギレ) (@owrk_hk) Jul 31, 2022
当時の不衛生さや疫病対策の重要性を理解してるってある意味賢いやんと思う twitter.com/Salvere0001/st…
同意
— ハルノ・オオヤマ? (@haruno_wakoku) Jul 31, 2022
子供なんてわからなくて当たり前、それを教えるために教師がいるのにな
小学生の傾向なんぞから日本全体の国語力を嘆く分析力の低さも気になるし大人なのにまともな日本語力もない文春の記者の方が大概やぞ? twitter.com/Salvere0001/st…
「中学校のときに」(←ここ大事)現国の授業で『ごんぎつね』精読したんですよ。まさにこの場面、「一見簡単に見える童話でも、読んだだけだとよくわからない箇所もある(時代背景や当時の文化風習の知識や理解が要る)」を実感したんですよ。教員はじめ大人はそのための案内人じゃね? twitter.com/Salvere0001/st…
— mistral6996 (@mistral6996) Jul 31, 2022
ということは子供とSNSのせいでいいってことだ。 twitter.com/Salvere0001/st…
— ずーしーほっきーのしっぽ(とうめいせいぶつ) (@whoamIand_0401) Jul 31, 2022
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この意見が私の考えにも近いかなと思いました。
— みつき (@YukinoMitsuki) Jul 31, 2022
あとはカチカチ山のばばあ汁と混同してるのかなとも。
読み聞かせるときに「この頃はこういうことをする時代だったんだよ」っていうのを一緒に教えていけばいいのかな? twitter.com/Salvere0001/st…
この記事を読む限り、その時代背景を教える余裕もなく、「母親を煮る」って発想のまま放置されてしまってる教育現場への危機感を話されてるように見えるんですが…。子供とSNSのせいにしてるとは、とても思えませんでした(´・ω・`) twitter.com/Salvere0001/st…
— ながれ (@8_nagare) Jul 31, 2022
ごんきつね、もう現代に合わないから教材から削除してほしい。もっと取り組んで欲しい題材たくさんある。 twitter.com/Salvere0001/st…
— みぽりん@次世代ファミリーコーチング (@mihomurata) Jul 31, 2022
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