パソナグループが『丹後・酒蔵再生プロジェクト』を2月7日から開始しました!
株式会社パソナグループは、京都府の芋焼酎蔵を再生する『丹後・酒蔵再生プロジェクト』を開始すると発表しました。このプロジェクトは伝統文化の継承と地域活性化を目指すものであり、2月7日(金)から開始されています。
株式会社パソナグループ(代表取締役グループ代表 南部靖之)は、「株式会社丹後蔵」の株式を取得し、地域産品を活用した新たな「ブランド焼酎」を開発・販売することを決定しました。
「株式会社丹後蔵」は京都で唯一芋焼酎を専門に酒造しており、パソナでは日本の伝統文化の継承・地域の活性化を目指す『丹後・酒蔵再生プロジェクト』も開始しています。
このプロジェクト開始に伴い、京丹後産のさつま芋等を活用した焼酎『丹後蔵(たんごくら)』の販売が、2月7日(金)より開始されました。
「伝統的酒造り」の現状
日本の「伝統的酒造り」は、杜氏・蔵人等がこうじ菌を用い、長年の経験に基づき築き上げてきた伝統的な酒造り技術です。2024年にユネスコの無形文化遺産へ登録されました。
日本酒・焼酎・泡盛などの海外での評価は、近年どんどん高まっています。一方、人手不足や後継者不足、国内におけるお酒離れなどの理由から、事業継続に課題を感じている酒蔵も増えているのが実情です。
海外では日本の酒類がブームに
海外で日本の酒類の人気が高まっている中、特に人気なのが日本酒と日本産ウィスキーです。今や世界各国で販売されており、日本産ウィスキーの需要は非常に高まっているといえます。
おもな輸出国は、アメリカ、フランス、中国、韓国で、アメリカは輸出量の22%を占めるほどダントツの人気を誇ります。アメリカは2018年から6年連続で1位の輸出先でもあるのです。
出典:www.barrel365.com/on_the_rocks
中国と韓国については、近年の日本ブームの影響で、ウイスキー以外の日本産酒の輸出量が増えています。韓国では「サントリー角瓶」が非常に人気を集めています。
パソナの地域の活性化・酒蔵支援への取り組み
パソナグループでは、株式会社丹後王国ブルワリーが京丹後を拠点に“地域商社”として、自家製クラフトビール「TANGO KINGDOM Beer®」等、地域産品を活かした商品開発・販路支援を行っています。
このほか、株式会社匠創生が日本の古酒文化を継承するべく、長期熟成古酒のプレミアムブランド「古昔の美酒」を展開もしています。酒類販売業を通して、地域の活性化・酒蔵支援に取り組んでいるのです。
廃業予定の酒造を再生へ
株式会社丹後蔵は地元に愛される酒造でありながらも、一時製造停止・廃業を検討していました。これを受けパソナは、同社株式の取得・子会社化を実施しました。
これまで同社が培ってきた地域商社・酒類販売のノウハウを活用し、地元産のさつま芋等の地域産品や、丹後・金刀比羅神社の湧き水を使った商品開発にも力を入れています。国内はもちろん、海外へのさらなる販路開拓も推進しているそうです。
『丹後・酒蔵再生プロジェクト』 の概要
開始:2025年2月7日(金)
内容:
パソナグループがこれまで培った地域商社・酒類販売のノウハウを活かしながら、地域に根差した新たな「ブランド焼酎」を開発。京丹後産のさつま芋「京かんしょ」等の地域産品、丹後・金刀比羅神社の湧き水を使った焼酎を製造・販売するとともに、国内外へ販路開拓を行うことで、酒造りの伝統文化の継承・地域の活性化を目指す。
株式会社丹後蔵の会社概要
会社名:株式会社丹後蔵
所在地:京都府京丹後市峰山町泉17番地
設立:2006年9月13日
資本金:12,000千円
代表者:代表取締役社長 中川正樹
事業内容:地元特産品のさつま芋をベースにした芋焼酎の製造・販売
まとめ
パソナグループでは、株式会社丹後蔵の株式取得・子会社化を通して、伝統的な芋焼酎の製造・販売および『丹後・酒蔵再生プロジェクト』という大きな取り組みを始めました。
伝統的な酒造りは後世に残すべき貴重な技術ですが、酒類の国内出荷数の減少や若者の酒離れ、後継者不足などの影響により、酒造が生き残ってゆくのはかなり大変な時代だといえます。そんな中、パソナグループのような大企業が支援することで、伝統技術を残し、活用していくことができるのはとても素晴らしいことですね。
地域に愛されてきた歴史ある酒造の株式会社丹後蔵が作る芋焼酎も、ぜひ一度は飲んでみたいものです。芋焼酎は海外への輸出より国内出荷量が多かったため、国外への販路拡大が遅れていたという事情もあるようですが、今後は海外へもどんどん輸出し、その美味しさを多くの人に知ってもらいたいですね。
パソナグループの支援により、日本の芋焼酎が勢いを取り戻し、海外でも人気の酒として定着してくれることを願っています。今後も、パソナグループおよび株式会社丹後蔵の活躍や、焼酎『丹後蔵(たんごくら)』の展開に注目していきたいと思います!